幻想牢獄のカレイドスコープ 簡単な感想
竜騎士07のインパクトと勢い重視の書き方が悪い意味で出てしまったかなぁ。
正直、この点は背景設定の無残さ・積み重ねあってからの豹変・強い執念を持った狂気だからこそ映えていたわけで、いきなりデスゲームを強制されてなおかつ時間制限もある中ただただ唐突にキレるので、絵的にも映えないしすべてギャグと化している。そこを良さと捉えるか、雑と捉えるかで、今回は雑に感じてしまったということ。
ボリュームがなくても、密度があればよいのだけれど、12種類のパターンにおいて、特に展開の変化に理由が明確になく、緻密に作られたというより特に考えなく勢いで適当に作られたような印象が強い。これはどのパターンをどの順序でプレイするかわからないから、下手に伏線とかを入れられないからこの様になってしまったのだと思うのですが、ちょうど「十三騎兵防衛圏」という同じ自由度の高いザッピングシナリオで伏線の組み立ても完璧な作品が直近にあるのでより適当さが際立ってしまう。
トロフィーブーストゲーとして非常に優秀なので、安ければそれ目的で、一応シナリオも破綻しているわけではなく、単純に深みが全く無いだけなので、最低限は満足できるはず。まあもう少しプロットを緻密にしてほしかったなぁ。