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白い林檎、硝子のスープ

読書・ゲームなどの感想を書いていくです

真女神転生IV FINAL review

 5月は割とゲームが出なくて、積みゲー崩しをしようとしていたのですが、結局アンチャーテッドメガテン4Fしかクリアできなかったという。

 アンチャーテッドは言うまでもなく傑作で、期待していたものをすべて満たしてくれる傑作でした。冒険の旅は素晴らしい。

 

 6月は毎週のようにジャンルの違う良作っぽいのが出る(逆転裁判→√レター→ルフラン/カリギュラ→ZERO ESCAPE)ので非常に楽しみで、ちょっと感想などを書こうかなと思っているので、リハビリ的にメガテン4Fの感想を書くことにします。結論から言うと、良作です。

 

真・女神転生IV FINAL (2016年2月10日発売)

真・女神転生IV FINAL (2016年2月10日発売)

 

正直に言って、期待していなかった。

前作の爪痕は想像以上に強く、しかもなんかデザインが振り切ったように悪いので買ったはいいけど積んでたんですが、やってみたらなかなかどうして、とても出来の良いゲームでした。

真・女神転生IV (2013年5月23日発売)

真・女神転生IV (2013年5月23日発売)

 

 ーわりと悪い印象が残りやすいゲームだった前作

 

難易度大戦、レベル90でクリア。プレイ時間は50時間程度。L,C,Nの1ルートすべて見て、ただ最後の分岐(Nの残り1ルート)についてはラスダンはやらなかったです。殺しはしました。

★ストーリー・バトルなど★

 

 前作のNルート終盤から始まり、分岐していく物語は、主に多神連合がメインとなる話なんだけれど、前半は基本的にめちゃくちゃ強いやつらに振り回され続ける物語になっており、それはそれで割と楽しい。各陣営の思想と、実際にやっていることなどをそれこそ一般民衆的立場で見たりできるのは後半で生かされていく。

 後半の絆を全面的に押し出した物語はペルソナ臭がしなくもないので苦手な人もいるかもしれないけれど、前作よりかは自分たちで冒険している感出て好きだった。

 また、基本的に前作で不満に上がっていた部分は全部修正したみたいで、バトルがとても楽しくなっているのが印象的ですね。

★各シーンの脚本感・茶番感★

 とはいえ全体としては良作である本作、問題点としてはやはりストーリーだろうか。焼きまわし感が強かった前作よりは断然出来がいいものの、ペルソナ4から日常シーンを全部取り除いた感じの後半は、はっきりいって描写不足を強く感じた。

 それぞれの悪魔との対峙という点では割と出来がいい。その悪魔の思想的な背景と、それを否定する根拠を仲間や主人公に言わせる流れは割と作りこんであってなかなかなのだけれど、それらシーンと物語の流れがいまいちマッチしていない。

 特にその極みがあるルートにおけるラスボスなのだけれど(戦う動機がそれまでに比べてあまりにも弱すぎる)、それ以外にも主人公にかなりの文句を言いつつなぜかついてくるキャラ(=ツンデレとかではなく次のシーンに必要だから)とか割と唐突に仲たがいイベントが発生したりとか(TOAくらい決別してもいいのに、そういう大きなイベントは起きない)、サタンとか。観測の話も、もう少し序盤~中盤にそれがらみの話をうまく入れられなかったものかなぁと思う。

 それぞれのシーンを見るだけならかなり面白いので、そのシーンを作るために動かされたキャラクターという感じになってしまっているのは若干残念さを感じる。(逆に言えばサブミッション群の出来の良さは割と一貫していて素晴らしいです)

 また、物語の開始が4のNルート終盤からの分岐のため、こちらを「ベストエンド」としてしまったために前作は?ってなっちゃうのはちょっと…。

 あと多神連合ルートが存在しないのはどうなんでしょうね。単純に悪いやつらではないんですが。基本的にこのゲームでずーっと悪役してるのが多神連合なので、作っている側も悪役としてみちゃったのかなぁ。ダグサを裏切れないのはつらみ。

★探索・バトルの快適さ★

 

 バトルシステム関連はかなり調整されてて、前作の酷さを見なかったとしても単体で非常に出来のいい作品になっていると思う。ニヤリで回避率が上がらないとか悪魔の個性がスキルの得手不得手でかなり細かく設定されていたりとか、とにかく遊びやすく、理不尽さのない難易度に調整しようと苦心しているのがうかがえる。難易度大戦だと割とボス戦でスキルを駆使しないと勝てないのでプレイしててすごく楽しかった。

 探索も、全体マップ上で敵が動かないとか、新しいギミックでダンジョンが楽しいとかそういうところだけじゃなく、上を向かなくてもよくなったり、SEがいい感じになったりフォントがよくなったり、バロウズがいなかったり、復活が簡単になってたりと前作で不満のあった点はほとんど解消されている。

 はっきり言ってゲームの点では文句はそれこそ画質が悪いので悪魔のディテールがみづらいくらいしか思いつかない。

★だがラスダン、てめーはだめだ★

 ただしラストダンジョン及びその前のダンジョンが恐ろしく出来が悪い。これははっきり言ってひどすぎる。というか、本作のダンジョンを作ったスタッフがひどすぎるとしか言いようがない。前作使いまわしが非常に多いので、恐らく今回新しいマップでメインはこの2つなんだけど、

・長すぎる上にラストダンジョンは悪魔会話できないのでくっそつまらない。

・色やテクスチャが見づらいうえにどぎつく単調なので探索がまったく楽しくない。

・長すぎる。ほんと長すぎる。

・パラメーター制限の扉という意味不明要素

・あまりに長すぎて最低でも3~4時間かかるのにギミックも何もなく進んでいるだけなので楽しくない。

とにかくひどい。正直な話、このダンジョンで投げても仕方ない気がするくらい。長いのに理由があるならいいんだけど、前作のルシファーパレスみたいな良ダンジョンがあっただけに、特に理由なくラストだけ無駄に長いのは意味が分からない。

★総括:"ゲーム"としての出来は秀逸★

 

 総括として、ストーリーがいまいちで、前作やった直後だと若干使いまわし感が否めないものの、探索の楽しさやバトルの面白さでそれらを帳消しにできるだけの面白いゲームだったように思う。

 今の時代で50時間も遊べる、バトル中心のコマンド制RPGなんてめったにお目にかかれない(軌跡とかはバトル中心ではないし、テイルズはコマンド制じゃない)ので、バトル部分を徹底的にブラッシュアップさせたこのゲームの選択は大正解だといえると思う。

 ぶっちゃけ前作やってなくても面白い(前作をクリアまで楽しめる人間はかなり少ないだろうし)のでこちらだけやることをお勧めしたい。