白い林檎、硝子のスープ

読書・ゲームなどの感想を書いていくです

サイコブレイク レビュー

 

 

<総論>

 前半はほぼ文句なしに「ホラー」として面白いと思います。操作に不慣れな状態で、不慣れなりに敵を避けたり敵を倒したりするのは手探り感あって凄く良かった。驚かせようとするかのようにトラップが仕掛けられてたり、敵の配置も結構嫌らしかったり、暗がりの中で色々探したりなんだり。物語も構造が全く見えないままジェットコースター的に展開されるので変化を余裕を持って見守る余裕が無い。
 けど、後半は至って普通のアクションゲームとなってしまいます。特に街に到達してからが酷くて、殆どの場合「敵を全滅させよ」が連発して、しかもステルス要素がどんどん減っていく。途中前半の雰囲気にちょっと戻る部分もあるので、恐らくステージ設計者が違うんでしょう。これはこれで面白いとは言えるんだけど、なんだか思ってたのと違う、というのをずーっとさせられるのでどんどんだるくなってくる。そういう意味ではもっと徹底して欲しかったと思います。それともバイオとかってこういうのばっかり何でしょうか。やったことあまりないからわからない。

 

<各論>
 物語は、ぶっちゃけわかりづらいし舞台もかなり変化するので何が何やら把握しにくいです。とはいえ大筋やラスボス、何が起こっているのかは、作中の登場人物以上にプレイヤーは簡単に把握できるので問題無いと思います。いや、問題は有りました。中盤くらいで大体の真相が掴めてしまうので、あとは作中の登場人物たちがその真相に至るまでただ見ていなければなりません。正直怠いです。伏線の回収法が雑なんですかねこれは。

 舞台やステージは非常に多彩かつ「らしい」ものを取り揃えていて良いと思いました。病院、古い洋館、廃村、古城?、遺跡、市街地とそれに合ったシチュエーションを大体取り揃えておりますという感じです。ただ、前述のとおりで別に市街地だから戦闘、という定番を抑える必要は全くなかったかなって思います。

 戦闘は、結構色々できるので楽しいです。弾薬の制限があるので道中の雑魚はどういうふうに始末したらいいかとか考えたり、あるいはもう一気に必殺技的な武器で始末するかとか。特殊なクロスボウが、トラップ解除することで手に入れられる道具で作れる、というのもどれを作るか、どれをとっておくか、どれを使うかなど考えさせられていいものだと思いました。ラストオブアスっぽいとは感じましたけど、確かに。でも全く用途とか違いますし。

 音楽。月の光をうまく使っているのはいいと思ったけどそれ以外は特に……。

 

 まあ結局、面白いは面白いんだけど序盤の面白さから比較すると残念なゲームという感じでしょうか。思ってたのと違ったみたいな。よくわかんないけどバイオ好きにはたのしいのかな?