俺達の世界わ終っている。
オカルティック・ナインと同日発売ですが、こちらはとにかくボリューミーな作品。
わりとクセが強めなシナリオで、一昔前のオタクちっくなキャラクターが乱発されるライトノベル的なノリはかなり好き嫌いがわかれるかもしれない。
けれど超序盤を除けば割りとその軽くて明るいバカっぽいノリがきらいじゃなくなる(ちょっとくどいけど)のであまりそこは気にならない。むしろかる~く楽しめるのがとても良い。また、きちんと章ごとに物語の起承転結をはっきりさせているし、中盤の山場までで割りとお腹いっぱいなくらい、シリアスも盛りだくさんである。
ただ、中盤の山場以降、若干蛇足感あるというか、乗り越えた山をもう一度、二度、三度と乗り越えさせられるような展開が続くのでむむっとならなくはない。
正直ノーマルエンドではキャラに個性があるという程度の平凡なゲームである。
けれどトゥルーエンドまで行けば、それまでの物語がキチンと意味を持ち出して、主人公の存在意義とかいろんな伏線がきっちり意味を持った熱い展開が繰り広げられる。
細かい部分を言えば、イルカさんのパートが少なすぎてかわいそうとか、ご都合主義すぎる(だがそれがいい)とか序盤の世界だけ無駄に丁寧すぎるとか色々あるけど、なんかトゥルーエンドですべて許せるよね。
まあ冗長という意味での長さが許せない人はこのゲーム自体許せないと思うけど。はっきりと開発者の熱意が伝わってくるのはすごく熱くなれますねっていう。