限界凸旗 セブンパイレーツ ミニレビュー
割とこのシリーズ嫌いじゃなくて、けど飽きが来るからモエクリはプレイしていない。1作目2作目は割と好きだったけれど、本作は1作目の悪い部分とコンパのRPGの悪いところがうまく融合してしまったかなぁと思わずにはいられない。
<ゆるく底抜けに明るくバカっぽいシナリオ>
この絵からは想像がつかないくらいシナリオはまったくじめじめしていない。太陽サンサン、カラッとした雰囲気である。
狙って書いたのだとしたらかなり出来がいいかもしれない。すべてのキャラクターが能天気で、シナリオの進行はすべてノリと勢い、事象の説明もほぼほぼされないしする必要を感じさせない。で、飽きが来たころにはクリアできる。
思ったよりもこういうところが出来が良い。可もなく不可もないシナリオを作るのは簡単だけれども(1作目とかまさにそう)、特徴的なシナリオを作るのは難しい。だから物語の進行をキャラクターの個性で補った印象。キャラクターが割と自由に動くタイプばかりなのでそこを理解すれば頭を空っぽにして楽しめる。関係性も割と独特で、好き嫌いあるのは間違いないが、それだけ個性はあるということです。
<エロは正直控えめ>
パイ育システムについては思ったより底が浅く、面白みに欠けている。3Dモデルに出来の良しあしがかなりあって、バストの形状だけでは補えない部分がかなりあるのが問題。個性といえばそうなんだけど、ユーザーはもっとしっかりしたものを求めてたような気がする。具体的に言うと貧乳に対するこだわりが足りない割に巨乳にしようとするとパラメータが多すぎてなかなかうまくいかない。
Hモンスターとかモン娘も、3Dモデル制作の都合でかなり少ないので物足りなさを感じずにはいられない。シナリオのエロは上記能天気キャラばかりなのでほぼないに等しい。これはまあ前作とかと同じか。
<シンプルなせいで出来が悪いバトル>
今までよりもねぷねぷ的なバトルで、たまっていくMPをうまく運用することを強いられる。ボス戦は序盤は非常に簡単で、中盤までは毒のスリップダメージが強烈なのでたいしたことをせずとも進められる。しかしあるタイミングから毒が入らなくなるため、そこからは三すくみを意識した戦略的なバトルに…なればよかったのだけれど。
相手の攻撃は強く、デバフや状態異常をガンガン使ってくるうえに、こちらの攻撃はクリティカルを出さなければかなり弱い。攻撃スキル等もあまり使えないものがそろっており、基本的に敵の攻撃を耐えながらちまちまと通常攻撃を当てていく戦闘になりがち。また、自動回復もちの敵には毒を常に入れ続けていないと、こちらの攻撃6回分くらいを1ターンで回復される。
だからこそ後述するようにちょっとしたコツが必要となってくるので、それを思いつかせるためにこういうバランスにしたということが想像できるが、とはいえ長期戦前提のバランスは総じてクソといってもよいだろう。
ちなみに雑魚戦はオットン砲を使うことで問答無用で即死なのであってないようなものである。一応条件ドロップあるけど条件書いてあるからそれやるだけだし。
<バトルのコツ:とりわけ下3つは大事かもしれない>
・バフやデバフは常に上書き
上書きなので相手にallバフがかかっても一つデバフをかけてやればバフがなくなる。これは逆もしかりなので良くも悪くも。
〇オットン砲の溜まり方
キャラごとに違う。1回で貯めきれるキャラもいるので、雑魚戦は彼女に任せるといい。また、別にVITAを縦にもって扱かなくても、親指を前面、人差し指と中指を背面にタッチして、カウントが始まったらちょっと位置を動かすだけで、あとはなにもしなくても一気に溜まります。だいたい74%くらいまで。前述のキャラは100%たまる。
〇オットン砲を利用したMP回復
オットン砲を打つときするチャージは、1回するごとにMP50回復するのでそれで基本的に回復する。
発情すると三すくみの補正をかけられなかったりするので、興奮状態のまま維持し続けるのが良い。正直次の項目を使う以外、発情させるメリットはあまりない。クリティカル必殺技が強いくらいか。
◎発情後のクールダウンと行動順を最後にするスキルの併用
発情した後3ターン後に長いディレイが発生する。
パイ族の海賊を集めると終盤に手に入るスキルは特定キャラの行動順を強制的に最後にするスキルである。そのため長ディレイで待っているキャラの後ろに追いやることができるので、相手が1体なら一方的に行動させないことができる。
<総括>
エロ目的ならはっきり言って駄作。キャラとストーリーは良いが、バトルが厳しいので正直良作とも言えない。残念でした。