白い林檎、硝子のスープ

読書・ゲームなどの感想を書いていくです

月極蘭子のいちばん長い日 感想

 

概要:須田ゲーカオス系が悪い意味で炸裂

 

<短い>

 とにかく短い。1時間強でクリア可能。結構何度もプレイできるゲームとはいえ、GUILD01の解放少女より短いってのはどうなんだこれ。

 ステージ数自体は10程度あるし、それぞれのステージは、何ルートかある面白い仕組みになってるので楽しめるんだけど、いかんせん一つ一つに力入れすぎ。

 

<物語がカオス>

 もう少し何らかの筋道が立ってるのかと思っていたんだけれど、想像以上に超展開というか、超展開と言われて思いつくもの全て詰め込んだ上にそれらの脈絡がない。

 とにかく「こういうシーンが作りたい」を20個位くっつけたものとしか思えない。killer7の1ステージ1ステージが2分くらいで凝縮されてくっついてる感じ。

 

<ゲームとしての出来はまあまあ>

 直感的に飛んだり跳ねたり攻撃したりするアクションは結構楽しい。うまく進むと上へ、失敗すると下へルートが分岐したりするのも面白い。敵に追いつかれたら即死なのでとにかく進み続けるしか無いゲーム性自体は結構面白いし、敵を攻撃するとエフェクトが広がって他の敵も倒せるってのもコンボの快感につながっていい感じ。

 ただいかんせん短いだけに満足感が持続しないのと、ストーリーとのバランスが悪すぎる。前半にまとめてゲーム部分を消化しすぎてる。

 また、要所要所の中ボスは須田ゲーらしい独自仕様になっていてイライラします。チェックポイントとか無いので、4回位死なないとそもそも攻略が難しい。あと面倒。とにかく面倒。

 

<悪くはないけど、良くする気はなかったのだろう>

 全体としてみると、短編映画の一つとしてはまあ悪くない程度に出来は普通。けどこれは良くしようと思えばいくらでもよく出来る題材だったはず。そういう題材をぶち壊したかったのかなぁと思ったり。

 

<映画のほう>

 なかなか良かった。特に『九十九』と『武器よさらば』は統一感があって純粋にシンプルで楽しめた。