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白い林檎、硝子のスープ

読書・ゲームなどの感想を書いていくです

うみねこEp4感想

12/31購入
1/1読了
ネタバレあり

 読了後の最初の印象は「いいように弄ばれてる」というものでした。今回の話はあまりにも誘導的すぎてあるひとつの解へと読者を誘導している感じがしました。エンジェのラスト「クール。」とか「戦人は明日夢の息子ではない」とか。明らかに一つの方向へ導こうとしている。
 それでいて重要な謎に関しては何一つ、ヒントすら出ていないように感じてしまうのは上手い。情報を大量に与えているかのように見せかけて全く与えていない。うみねこでは「悪魔の証明」が有効なため、戦人側からすればこの程度の情報でも構わないが、読者としては「推理小説的な解決」を探らなければならない。この、ゲーム内の登場人物の目的と読者の目的が矛盾しているというのはなかなかに巧妙。しかもその矛盾を自然に発生させている。Ep1,2あたりでは「魔女を否定する=人間犯人を仕立て上げる」だったのが「魔女を否定する=17人のうちのXで強引にこじつける」となっている自然。面白い。
 今回焦点となっていたのは縁寿とまりあと楼座。明らかに楼座に対する心証を悪くするための演出が目立つ。これは明らかに何らかの誘導なんだろうが、それが何の誘導なのかがよくわからない。情報不足。
 縁寿に関しては、いろいろと明らかになるかと思えば特に重要なことはあまり明らかにならないまま終わってしまった。とはいえ1998年の(あるひとつの)真実が明らかになったことは推理に役立つものがあるかもしれない。ただ、これたぶん魔女幻想の一部なんだろうなあ。
 六軒島での話は非常に魔女幻想的。電話しか伝達手段がないというのはいかにも怪しい。霧江さんが魔法があると信じる、というのが恐ろしく怪しい。ただ、霧江さんに関してはEp1~3でも語られてきたとはとても言えないので、何らかのどんでん返しがあると思えてならない。
 3分間待ってやるとか死亡フラグピンポーンとか、ネタが万人向けである、というのはこういう露骨なネタ描写において真価を発揮するというのがよくわかった。
 魔女幻想においてはΛ⊿とにぱーがいろいろと言ってますが、これが「ベアト勝利への伏線、と思わせたい」という印象を強めている。そのまますんなりベアト勝利になるこたぁないと思いますが、どうなんでしょうかねえ。
 アンチミステリーvsアンチファンタジーからどんどん遠ざかっていき、ベアトが誰だかを理解したところでアンチミステリーとして読者を屈服させようとしているんだろうか。今の段階では全く先の予想がつかない。
 個人的にはEp3には及ばないもののEp1~4を総括してみれば問題編の最後を飾るにふさわしい出来だと思います。