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白い林檎、硝子のスープ

読書・ゲームなどの感想を書いていくです

永遠の三人 ローラ・リップマン

<あらすじ>
 卒業式を目前にひかえた朝、グレンデール高校に銃声が響く。鍵のかかった女子トイレに警察が踏みこむと、そこには三人の女子学生が倒れていた。人気者のキャットが胸を撃たれて死亡し、ジョージーは足に銃弾を受けて負傷。発砲したのは二人とは親友の仲のペリで、彼女は自らの頭を撃って意識不明に……仲良し三人組に何が起こったのか? 12冠作家がその力量をいかんなく発揮し、青春の光と影を描き出した力作サスペンス

<感想・評価>
 内容は結構面白い。だが、どうにも読みにくい。訳者が悪いのか、作者が悪いのか、私が悪いのかはわからないが、直訳的な文章が多くて辟易した。
 話としては高校3年生の元仲良しグループ3人組がいかにして崩壊したかをゆっくりと語る話。それに少しだけミステリー成分が混じったものとなっている。正直なところミステリーとしては甘いので、ストーリーがしっかりしたのを読みたいという読み手以外には向かないんではないだろうか。
 あと、登場人物が多い。そのうえですべての登場人物に関して細かく描写をするのでだれる。描写の仕方、表現や個々のエピソードそれ自体はいいんだが、長すぎるのが問題。
 結局、キャロルレベルの作品を期待したのが悪かったのかもしれない。あのような文章の隅々にまで面白さがある小説ではなかった。
 ミステリーとしてではなく、「若さ」のようなものを表現した小説としてならかなり面白いと思う。表現が少し超少女的なものであったり非現実的であっても、乾いた表現なので上手いと思う。ミステリ読みにはあまり合わないと思う。

 評価:4(ミステリーとしては2)